捨てられるダンボールに絵を描いたのが、制作活動の始まり
7年前、自然が豊かなところで子育てをしたいと、高知市から日高村に移住をし、今も日高村で制作活動を続けている作家タカハシカヨコさん。カヨコさんの代名詞は、米袋を再利用し丁寧に作られた米袋バッグにイラストを描いた「KOME TOTE」です。
「天気の良い日は、絵を描きたくなるんです」
目の前に山々が広がり、日がよく当たる庭。絵を描きたての「KOME TOTE」が、洗濯物と一緒にずらっと干されている軒下。これがカヨコさんのお家のいつもの風景です。
カヨコさんが作品作りに使うのは、画用紙でもキャンバスでもなく、米袋やダンボールや新聞紙などがほとんど。高校を卒業後すぐに1人暮らしをはじめ、当時は写真館で働いていたというカヨコさん。1人の時間を持て余していたときに始めたのが、ダンボールを使った作品作りだったと言います。
「A4くらいの大きいサイズの写真を印刷会社で印刷すると、写真が折れないように、真四角のダンボールが間に挟まっているんです。そのきれいなダンボールは捨てるにはもったいなくて……。捨てられずに集めていたものを切ったり、やぶいたり、絵を描いたりしたのがはじまりでした。
絵を描くのは好きだけど、絵を習ったことも美術の学校に通ったこともない。それがコンプレックスだったんです。白い紙に絵を描くのはもったいないという気持ちが、ずっとどこかにありました。捨てられるはずだったものに絵を描くほうが、私の性に合っていたんだと思います(笑)」
「他の人から見たら、ただのゴミやき〜」と見せてくれたのが、海外のダンボールコレクション。「個性豊かでおもしろいんですよ。ちょっとやわらかかったり、混じり気のあるコゲ茶だったり、かわいい。ダンボールはいつも捨てずにとっておくんです。で、気がついたらこんなコレクションになってました(笑)」
「誰かをハッピーにしたい!」がエネルギー
カヨコさんは2日間で全国から10,000人の紙ものファンが来場する「紙博」に、第1回より出店し続けており、全国にも根強いファンがいます。2024年に浅草で開催された「紙博vol.8 in東京」では、何かおもしろくて特別なことをしたいと、米袋バッグに100種類のイラストを描く自主企画を行いました。
描かれているのは、トイレットペーパーになっているネコ、いろんな帽子を被っているイヌ、音楽を聴いているオンドリなど、見るだけでくすっと笑みがこぼれる絵たち。様々な紙もののグッズが立ち並ぶ「紙博」でも、ひときわ目立つブースを構えていました。
カヨコさんは家のこと、地域のこと、地元の食堂勤務をしながら、この100種類の絵柄を完成させたと言います。忙しい中での作品作りで、大変なことはありますか? とたずねると、「大変なことは特にないです。私にとって絵を描くことは、自分で自分を喜ばす手段だから」と笑顔で答えるカヨコさん。
「自分がどんなに落ち込んだり、疲れたりしていても、良い絵が描けたときは“自分を取り戻せた”という感覚になるんです。苦しいとか悔しいという感情が、作品を作るエネルギーになる方もたくさんいると思います。でも、私は『おもしろいことをしたい!』『誰かをハッピーにしたい!』という気持ちのほうが、エネルギーになるタイプ。誰かが喜んでくれるかな、おもしろがってくれるかな、と想像ながら制作をしているときがやっぱり一番楽しいです」
そして見せてくださったのが、カヨコさんのスケジュール帳。
「運転をしているときや、お皿を洗っているとき、洗濯物を干しているとき。無意識ですが、常に頭の中でぐるぐると、描きたいものを考えているんです。『これはおもしろいぞ!』というアイディアが思い浮かんだら、スケジュール帳のうしろにメモをしています」
スケジュール帳には「ねここけし、落語オンドリ、えんぴつけずりねこ……」と、ぎっしりアイディアが書き留められていました。
日高村ふるさと納税限定柄を5種類、描き下ろし
現在、日高村ふるさと納税ではカヨコさんが描き下ろした絵柄の「KOME TOTE」が、返礼品となっています。カヨコさんの定番のキャラクターであるネコと、日高村の特産品の土佐茶、生姜、文旦、芋けんぴ、トマトがコラボした5種類の絵柄。お申し込みを受け付けてから、カヨコさんが一枚一枚手描きしています。
そしてカヨコさんが絵を描く米袋バックは、必ず米袋作家「りんごじょうさん」が作る「米袋バッグお袋さん」。りんごじょうさんは一度米袋として使われたものをきれいにしたり、印刷がズレたロス袋を買い取ったりして、バックにしています。
「りんごじょうさんが作る米袋バックは、耐久テストも行われていて、耐荷重は12kg。なんと2Lのペットボトルが、6本も入れることができます。またご自身が作ったものに不備があった際に、きちんと責任がとれるようにと『米袋バッグお袋さん』で商標登録をされているんです。だからこそ『KOME TOTE』には、信頼を置けるりんごじょうさんの『米袋バッグお袋さん』を、使わせていただいています」
りんごじょうさんが作る丈夫さと軽さを兼ね備えた米袋バックに、カヨコさんのイラストが描かれている「KOME TOTE」。持ち歩くだけで、あなたのいつもの日常を少しだけ“ハッピー”にします。
7年前、自然が豊かなところで子育てをしたいと、高知市から日高村に移住をし、今も日高村で制作活動を続けている作家タカハシカヨコさん。カヨコさんの代名詞は、米袋を再利用し丁寧に作られた米袋バッグにイラストを描いた「KOME TOTE」です。
「天気の良い日は、絵を描きたくなるんです」
目の前に山々が広がり、日がよく当たる庭。絵を描きたての「KOME TOTE」が、洗濯物と一緒にずらっと干されている軒下。これがカヨコさんのお家のいつもの風景です。
カヨコさんが作品作りに使うのは、画用紙でもキャンバスでもなく、米袋やダンボールや新聞紙などがほとんど。高校を卒業後すぐに1人暮らしをはじめ、当時は写真館で働いていたというカヨコさん。1人の時間を持て余していたときに始めたのが、ダンボールを使った作品作りだったと言います。
「A4くらいの大きいサイズの写真を印刷会社で印刷すると、写真が折れないように、真四角のダンボールが間に挟まっているんです。そのきれいなダンボールは捨てるにはもったいなくて……。捨てられずに集めていたものを切ったり、やぶいたり、絵を描いたりしたのがはじまりでした。
絵を描くのは好きだけど、絵を習ったことも美術の学校に通ったこともない。それがコンプレックスだったんです。白い紙に絵を描くのはもったいないという気持ちが、ずっとどこかにありました。捨てられるはずだったものに絵を描くほうが、私の性に合っていたんだと思います(笑)」
「他の人から見たら、ただのゴミやき〜」と見せてくれたのが、海外のダンボールコレクション。「個性豊かでおもしろいんですよ。ちょっとやわらかかったり、混じり気のあるコゲ茶だったり、かわいい。ダンボールはいつも捨てずにとっておくんです。で、気がついたらこんなコレクションになってました(笑)」
「誰かをハッピーにしたい!」がエネルギー
カヨコさんは2日間で全国から10,000人の紙ものファンが来場する「紙博」に、第1回より出店し続けており、全国にも根強いファンがいます。2024年に浅草で開催された「紙博vol.8 in東京」では、何かおもしろくて特別なことをしたいと、米袋バッグに100種類のイラストを描く自主企画を行いました。
描かれているのは、トイレットペーパーになっているネコ、いろんな帽子を被っているイヌ、音楽を聴いているオンドリなど、見るだけでくすっと笑みがこぼれる絵たち。様々な紙もののグッズが立ち並ぶ「紙博」でも、ひときわ目立つブースを構えていました。
カヨコさんは家のこと、地域のこと、地元の食堂勤務をしながら、この100種類の絵柄を完成させたと言います。忙しい中での作品作りで、大変なことはありますか? とたずねると、「大変なことは特にないです。私にとって絵を描くことは、自分で自分を喜ばす手段だから」と笑顔で答えるカヨコさん。
「自分がどんなに落ち込んだり、疲れたりしていても、良い絵が描けたときは“自分を取り戻せた”という感覚になるんです。苦しいとか悔しいという感情が、作品を作るエネルギーになる方もたくさんいると思います。でも、私は『おもしろいことをしたい!』『誰かをハッピーにしたい!』という気持ちのほうが、エネルギーになるタイプ。誰かが喜んでくれるかな、おもしろがってくれるかな、と想像ながら制作をしているときがやっぱり一番楽しいです」
そして見せてくださったのが、カヨコさんのスケジュール帳。
「運転をしているときや、お皿を洗っているとき、洗濯物を干しているとき。無意識ですが、常に頭の中でぐるぐると、描きたいものを考えているんです。『これはおもしろいぞ!』というアイディアが思い浮かんだら、スケジュール帳のうしろにメモをしています」
スケジュール帳には「ねここけし、落語オンドリ、えんぴつけずりねこ……」と、ぎっしりアイディアが書き留められていました。
日高村ふるさと納税限定柄を5種類、描き下ろし
現在、日高村ふるさと納税ではカヨコさんが描き下ろした絵柄の「KOME TOTE」が、返礼品となっています。カヨコさんの定番のキャラクターであるネコと、日高村の特産品の土佐茶、生姜、文旦、芋けんぴ、トマトがコラボした5種類の絵柄。お申し込みを受け付けてから、カヨコさんが一枚一枚手描きしています。
そしてカヨコさんが絵を描く米袋バックは、必ず米袋作家「りんごじょうさん」が作る「米袋バッグお袋さん」。りんごじょうさんは一度米袋として使われたものをきれいにしたり、印刷がズレたロス袋を買い取ったりして、バックにしています。
「りんごじょうさんが作る米袋バックは、耐久テストも行われていて、耐荷重は12kg。なんと2Lのペットボトルが、6本も入れることができます。またご自身が作ったものに不備があった際に、きちんと責任がとれるようにと『米袋バッグお袋さん』で商標登録をされているんです。だからこそ『KOME TOTE』には、信頼を置けるりんごじょうさんの『米袋バッグお袋さん』を、使わせていただいています」
りんごじょうさんが作る丈夫さと軽さを兼ね備えた米袋バックに、カヨコさんのイラストが描かれている「KOME TOTE」。持ち歩くだけで、あなたのいつもの日常を少しだけ“ハッピー”にします。
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