下火になっていく木工職人、それでもやってみたかった
国道33号線沿いで、温かみある手書きの看板が掲げられる一軒の建物。存在感を放つ大きな板材や愛らしいサイズ感の木製小物など、幅広い木工品が並びます。手がけるのは職人の谷岡昇さん。昇さんが日高村の自宅近くに構えた工房で製作した商品を、国道沿いの店舗で妻の恵子さんが販売しています。
かつて林業に携わっていた昇さんは、仕事で木材を扱ううちに木工職人へ興味を持つようになったといいます。1993年、一念発起して転職。近隣の先輩職人のもとに泊まりこみで学びにいき、基礎技術を身につけました。「はじめたときは、この職業が下火になっていく頃だったんよ。それでもやりたいという思いが勝った」と情熱をにじませます。

木材の仕入れから完成までは3年以上。じっくり木と向き合い作品を生みだす
昇さんが作品作りに使用するのはヒノキやスギ、ケヤキ、もみじなど、高知県産を中心に国産の木材のみ。高知市の銘木市場で仕入れた板材をまずは加工場で3年ほど乾かします。そののち、自然のままの木の造形を大切にしながら成形し、ニスを染み込ませては削る作業の繰り返し。自宅で黙々と作業に打ち込み、唯一無二の作品を生みだします。
「木材そのものが持つ形や木目を大事にしながら作品作りをしゆう」と話す通り、昇さんの作品は木材の凹凸や出っ張り、木目などをそのまま生かしているものばかりです。スギのイス、ヒノキの座卓、ツバキの徳利と杯…と個性はありながらも生活に寄り添う木工品の数々。
今イチオシなのが、娘さんのアイデアから生まれたキャンドルホルダー。ちょこんとかわいらしいサイズで、食卓に置いても寝室に置いてもスッと部屋に馴染みます。さまざまな木材で製作しているため、色や木目の柄でお気に入りの一つを見つける時間まで楽しいです。

世界に一つのオーダーメイド製品も
お客さんの住宅やライフスタイルに合わせたオリジナル家具作りも手がけます。これまで、間取りに合わせた食器棚や素材にこだわった水屋などのオーダーを受けてきました。
なかでも人気を集めるのが桧のオーダーメイドまな板。好みのサイズを注文すると、世界に一つだけのまな板を製作してくれます(最大サイズの規定あり)。「家の台所に合わせたサイズのまな板を作ってほしい」というリクエストがあり、オーダーメイドのまな板を作り始めたと言います。一つひとつ手作りをしている昇さんだからこそ作れる、毎日の料理をより楽しいものにしてくれるアイテムです。店頭はもちろん、ふるさと納税の返礼品としても注文を受け付けています。
その他ラインナップには、ケヤキやサクラの一枚板でできた台も。一つひとつ木目や雰囲気による個性の表れも愛おしいです。飾り棚、盆栽台、花台…とさまざまな使い道で活躍してくれるのも嬉しいポイントです。
また持ち込みの板材加工も受け付けています。お気に入りの板材の材質や大きさに合わせて好みの造形に加工。古い家具や傷んだ家具の修理も柔軟に手がけます。塗料の塗り直しやキズの修繕によって「傷んでしまったけれど、思い出が詰まった家具が直ったらいいな」という思いを実現してくれます。

木工品を通して育まれる温かな縁
「『ここで買った座卓が、コロナ禍でなくなっていた家族団欒の時間をまた作ってくれました』ゆう手紙が届いたんよ。お客さんからそんな声もらうんが嬉しい」と恵子さん。木工品を介して生まれる縁に日々感謝の気持ちを持ちながら、今日も店番をします。
ゆう木工芸が手がけるテーブルが、忙しい日々のなかでついおろそかになってしまう“大切な人とテーブルを囲む心安らぐ時間”を思い出させてくれるきっかけになるかもしれません。
「オンラインもええけんど、実際に手に取ったときの質感や重みも感じてみてほしい」。店頭に訪れれば、木材の豆知識をはじめとする豊富な知識で作品について教えてくれます。作品は日高村内にある店舗、村の駅ひだかで購入できます。
国道33号線沿いで、温かみある手書きの看板が掲げられる一軒の建物。存在感を放つ大きな板材や愛らしいサイズ感の木製小物など、幅広い木工品が並びます。手がけるのは職人の谷岡昇さん。昇さんが日高村の自宅近くに構えた工房で製作した商品を、国道沿いの店舗で妻の恵子さんが販売しています。
かつて林業に携わっていた昇さんは、仕事で木材を扱ううちに木工職人へ興味を持つようになったといいます。1993年、一念発起して転職。近隣の先輩職人のもとに泊まりこみで学びにいき、基礎技術を身につけました。「はじめたときは、この職業が下火になっていく頃だったんよ。それでもやりたいという思いが勝った」と情熱をにじませます。

木材の仕入れから完成までは3年以上。じっくり木と向き合い作品を生みだす
昇さんが作品作りに使用するのはヒノキやスギ、ケヤキ、もみじなど、高知県産を中心に国産の木材のみ。高知市の銘木市場で仕入れた板材をまずは加工場で3年ほど乾かします。そののち、自然のままの木の造形を大切にしながら成形し、ニスを染み込ませては削る作業の繰り返し。自宅で黙々と作業に打ち込み、唯一無二の作品を生みだします。
「木材そのものが持つ形や木目を大事にしながら作品作りをしゆう」と話す通り、昇さんの作品は木材の凹凸や出っ張り、木目などをそのまま生かしているものばかりです。スギのイス、ヒノキの座卓、ツバキの徳利と杯…と個性はありながらも生活に寄り添う木工品の数々。
今イチオシなのが、娘さんのアイデアから生まれたキャンドルホルダー。ちょこんとかわいらしいサイズで、食卓に置いても寝室に置いてもスッと部屋に馴染みます。さまざまな木材で製作しているため、色や木目の柄でお気に入りの一つを見つける時間まで楽しいです。

世界に一つのオーダーメイド製品も
お客さんの住宅やライフスタイルに合わせたオリジナル家具作りも手がけます。これまで、間取りに合わせた食器棚や素材にこだわった水屋などのオーダーを受けてきました。
なかでも人気を集めるのが桧のオーダーメイドまな板。好みのサイズを注文すると、世界に一つだけのまな板を製作してくれます(最大サイズの規定あり)。「家の台所に合わせたサイズのまな板を作ってほしい」というリクエストがあり、オーダーメイドのまな板を作り始めたと言います。一つひとつ手作りをしている昇さんだからこそ作れる、毎日の料理をより楽しいものにしてくれるアイテムです。店頭はもちろん、ふるさと納税の返礼品としても注文を受け付けています。
その他ラインナップには、ケヤキやサクラの一枚板でできた台も。一つひとつ木目や雰囲気による個性の表れも愛おしいです。飾り棚、盆栽台、花台…とさまざまな使い道で活躍してくれるのも嬉しいポイントです。
また持ち込みの板材加工も受け付けています。お気に入りの板材の材質や大きさに合わせて好みの造形に加工。古い家具や傷んだ家具の修理も柔軟に手がけます。塗料の塗り直しやキズの修繕によって「傷んでしまったけれど、思い出が詰まった家具が直ったらいいな」という思いを実現してくれます。

木工品を通して育まれる温かな縁
「『ここで買った座卓が、コロナ禍でなくなっていた家族団欒の時間をまた作ってくれました』ゆう手紙が届いたんよ。お客さんからそんな声もらうんが嬉しい」と恵子さん。木工品を介して生まれる縁に日々感謝の気持ちを持ちながら、今日も店番をします。
ゆう木工芸が手がけるテーブルが、忙しい日々のなかでついおろそかになってしまう“大切な人とテーブルを囲む心安らぐ時間”を思い出させてくれるきっかけになるかもしれません。
「オンラインもええけんど、実際に手に取ったときの質感や重みも感じてみてほしい」。店頭に訪れれば、木材の豆知識をはじめとする豊富な知識で作品について教えてくれます。作品は日高村内にある店舗、村の駅ひだかで購入できます。

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